僕の楽天SPAM対策
楽天で年間数十万円使う程度のそこそこヘビーユーザーの僕が、楽天のメルマガ攻勢に耐えぬく為に行っている設定をご紹介します。
ネットでは楽天は結構嫌われているように思います。楽天が嫌われる最大の理由の一つは、一度でも買い物しようものなら大量に届き始めるメールマガジンという名の迷惑メールでしょう*1。
しかもこれ、わざとか知りませんが、楽天本体や楽天内の各ショップから来るメールはFromアドレスやX-何とかヘッダなどによる仕分けが出来るようには全くなっていません、しかも注文確認などの重要なメールは残したいとなると、この仕分け問題は更に困難を極めます。
そこで僕が行っている基本戦略は↓こんな感じです。
ネットを見る限り、この戦略をとってる人は少ないようですが…。
解説は以下に続きます。
楽天専用メアドを使おう
まず楽天専用のメアドを使うのは基本中の基本です。
楽天からのメールの種類はたくさんありますが、まずは楽天以外のメールとの差別化を図ります。そのときFromで仕分けるのは不可能なのでgmailの拡張アドレス等を用いて楽天専用アドレスを設定するようにします。これにより少なくとも To がそのアドレスかどうかを見れば楽天かどうかの判定が出来ますからね。
自分のGmailアカウントが example@gmail.com なら、example+rakuten@gmail.com とか分かりやすいメアドを楽天に設定するのが良いでしょう*2。次にフィルタ設定で to:"example+rakuten@gmail.com" を条件に「楽天」などというラベルを付けるフィルタを作っておけば楽天かそうでないかが一目瞭然になります。
メルマガの解約は諦めよう
メルマガの停止はしません。ちまたでは楽天のメルマガ受信のチェックボックスを自動OFFにするグリモンスクリプトや、メルマガ設定を一発で全解除するスクリプト等が溢れていますがそれとは真逆の方法を取っています。
何故かというと、それらスクリプトを駆使してもやはり漏れがあったり、キャンペーン応募で自動登録されたり、新種のメルマガが始まったりと思わぬところからボロボロと漏れてしまい完全に駆逐するのが難しいというのが理由の一つです。
そして更に僕にとって小さいかもしれないけどとても大きい問題は、ポイントX倍キャンペーンや、ポイント山分けキャンペーンなどの多くのキャンペーンがキャンペーン終了時期などの一定期間後に特定メルマガを購読中であるかどうかを成立条件にしていることです。このため折角ポイントを貰えると思ってキャンペーン登録して買い物してもメルマガを解約してしまったが為にポイントが受け取れずに損をしてしまうということが多々起こります。解約戦術ではキャンペーン終了のチェックタイミングを狙って特定メルマガを解約するなどということが出来ませんからね…。
ただこの戦術を取る場合は、物凄い量のメールが届くことになります。それを自前のサーバでメール受信しているとトラフィックやディスクやSPAMチェックのCPUなど多大なサーバリソースが食われるのは馬鹿馬鹿しいので、外部の無料のメールサービスを使い倒す方向ってことでgmailを活用しています。
必要なメールはフィルタで保護しよう
さて、メルマガの解約を諦めると日々ものすごい量のメールが届くようになるはずです。本当はこれらをどんどん迷惑メール報告して見えなくしたいんですが、その前に必要なメールまで捨ててしまわないよう、フィルタを設定しておきましょう。このフィルタが僕の対策のキモになります。
以下が本邦初公開(?)、僕の楽天向けフィルタの内容です。
条件:キーワードに以下を貼り付け、処理:ラベル「楽天☆」を付ける、迷惑メールにしない*3
{(to:"example+rakuten@gmail.com" {"注文番号" "受注番号" "伝票番号" "商品番号" "送り状番号" "受付番号" "予約番号" "お問合せ番号" "お問い合わせ番号" "オーダー番号" "受領番号"}) from:{"order@rakuten.co.jp" "info@rental.rakuten.co.jp" "travel.rakuten.co.jp" "auction-at.rakuten.co.jp" "affiliate@emagazine.rakuten.co.jp"}} -{("プレゼント" "当選者") ("配信停止" {"メルマガ" "メールマガジン"}) ("配信先の変更・停止") ("配信停止はこちら") ("news@mail.travel.rakuten.co.jp") ("emagazine.rakuten.co.jp" -"affiliate@emagazine.rakuten.co.jp")}
これがどれほど強力に必要な楽天メールのみを抽出してくれるかは、フィルタに設定する前にgmailの検索ボックスにコピペして実行で試せるのでやってみると良いでしょう。ついでに {in:trash in:spam} を頭に付けて検索してみると過去に間違えて削除したり迷惑メールにしてしまった必要メールも見つかるかも知れません。
さて、上記フィルタの説明もしておきます。見やすいよう適当にインデントしてみました。
{ ( to:"example+rakuten@gmail.com" { "注文番号" "受注番号" "伝票番号" "商品番号" "送り状番号" "受付番号" "予約番号" "お問合せ番号" "お問い合わせ番号" "オーダー番号" "受領番号" "取引番号" } ) …ここでは楽天専用アドレス宛の注文確認や問い合わせメールをマッチさせています。 各ショップからくるメールは一見共通テンプレに見えますが微妙に癖があり厄介です。 ここに列挙されているキーワードはここ数年の運用で1件の漏れもなく運用出来ており それなりに安定したキーワード群です。 from:{ "order@rakuten.co.jp" …楽天市場の自動注文確認メールで使われます "info@rental.rakuten.co.jp" …楽天レンタルの各種通知で使われます "travel.rakuten.co.jp" …楽天トラベルの予約確認とかで使われます "auction-at.rakuten.co.jp" …楽天オークションの通知メールで使われます "affiliate@emagazine.rakuten.co.jp" …これはちょっと微妙だがアフィリエイトの成果報酬通知が来るので残してます "rakutencash@rakuten.co.jp" …楽天キャッシュ付与のお知らせで使われます } …ここでは機械的に送信される確認メールのFromアドレスを列挙してます。 これらのアドレスからはSPAMが来ることは殆んど無いようなので安心して受信できます。 } …上記二つのパターンをORでマッチさせたものが基本的に必要メールになります。 -{ ("プレゼント" "当選者") …このキーワードは楽天懸賞をやってるショップ対応です。楽天懸賞のメルマガには迷惑なことに 「今回の商品番号XXXXXの当選者は○○さんでした!」のように前半で迷惑メールじゃない判定に 使っているキーワードが頻繁に使われるのでこのキーワードを含むものは例外の例外として迷惑メールにします。 ("配信停止" {"メルマガ" "メールマガジン"}) ("配信先の変更・停止") ("配信停止はこちら") …これらのキーワードは楽天本体からのメルマガにほぼ対応できます。 ("news@mail.travel.rakuten.co.jp") …楽天トラベルのメルマガは過去に「配信停止はこちら」などの分かりやすくメルマガ判別する為の キーワードが無いメールを送ってくる傾向があった為、個別対応しています。 ("emagazine.rakuten.co.jp" -"affiliate@emagazine.rakuten.co.jp") …emagazineは基本全部捨てます。ただし affiliate@emagazine は アフィリエイトの成果報酬の通知にも使われるので除外しています。 } …このマイナス条件は前半でマッチさせた中でもさらに例外として迷惑メールとして扱うべき条件です。 前半部とこの後半部のマイナス条件をANDで評価することで必要メールだけが綺麗に残ります。
ちなみに、{} で括るとOR、()で括るとAND、頭にマイナスを付けたらNOTの意味です。
注意点として、楽天証券とか、楽天ビジネスとか、楽天ダウンロードとか、僕が普段利用したことのない楽天サービスへの個別対応は甘くなっていると思います。なのでそれらを使ってる方はその点を気をつけた上で利用してください。もしよければフィルタの解説を参考に上手いこと進化させてやってください。
さぁ後は迷惑メールを報告しまくりましょう!
これまでに作った二つのフィルタを作成する時に「このフィルタを下記の XXX 件のスレッドにも適用する」というチェックを付けて実行しましたでしょうか?まだなら一度やってきて下さい。
すると「楽天」ラベルのみが付いたメールと、「楽天」と「楽天☆」の二つのラベルが付いたメールが出来ると思います。このうち「楽天」ラベルのみがついたメールをバンバン迷惑メール報告してしまいましょう。この際「label:楽天 -label:楽天☆」で検索すると簡単に迷惑メール候補のみが選択できると思います。
一度迷惑メールにしてしまえばそのアドレスからのメールは次回以降も迷惑メールになってくれるので、翌日以降の迷惑メール数は激減するはずです、後は新規サービスのメルマガや初めて利用するショップのメルマガなどが1日数通程度来るかも知れませんが、ラベルがついてて分かりやすいので見つけた端からどんどん迷惑メールにすればOKです。
ちなみに僕の迷惑メールフォルダを見ると、この30日で15,000通以上の迷惑メールが仕分けられているようです。で、受信トレイに残る新しい楽天迷惑メールは1日ゼロから〜数通といった程度で運用が出来ています*4。
どうでしょうか?解約のイタチごっこを繰り返すよりかはこっちの方がストレスが少なく、僕はお奨めだと思ってます。
*1:もう一つは各ショップの商品ページのデザインセンスだと思います…。まぁあれは慣れれば案外気にならなくなってしまったわ(^^;
*2:この拡張アドレス宛のメールは example@gmail.com の受信トレイに入ってくれます。別アドレスを使うのにもう一つアカウントを取得する必要はありません。
*3:「楽天☆」のラベル名は何でも良いですが「楽天」ラベルの中でも必要なメールであるということが分かりやすい名前にしておきます。
*4:やろうと思えば、ホントは上記条件を丸ごとカッコで囲ってマイナスを付けてto:"example+rakuten@gmail.com"とAND条件としたものを迷惑メールにするというフィルタを設定することで、自分で迷惑メール報告することなく必要なメールだけを残すことが出来るんですが。僕は万が一条件にマッチしない必要なメールがある場合を考えて手動の余地を残しています。