アフィリエイトと税金

確定申告の季節ということで前から気になっていたアフィリエイトと税金の関係について、税務署に電話して話を聞いてみた。
とりあえず地元の税務署をググって電話してみたところ『確定申告なんとか相談センター』というところに繋がった。で最初の人にいくつか質問してみたところ、話が「アフィリエイト収入が現金じゃなくポイントだった場合はどうなるの?」の辺りで税理士に代わりますと言われて電話が転送されて、そこで再度詳しく聞くという流れ。
いくつか気になってたことを聞いてみたところ大体はネットで語られてることと同じだったが、自分でネットの話を繋ぎ合わせるよりも専門家に電話で相談してみると手応えが感じられていいなと思った。只だし。

確認した内容

  • まずサラリーマンということを伝えたところ、年収2000万円以下の給与所得者の場合は20万円を超えた場合に雑所得として申告する必要があるとのこと。*1
  • ここで言う20万円は経費を差し引いた額なので、アフィリエイト収入が20万円を超えても経費を差し引いて20万以下なら申告不要。
  • 報酬が現金ではなくポイントの場合は、ポイント付与された時点では所得にはカウントされず使った時点でそのサービスの対価と同額の所得を得たとしてカウントする。*2
  • 申告する立場では払う税金は少なく抑えられた方が嬉しい(むしろゼロ希望)なので、経費でアフィリエイト収入を相殺して20万円以下に出来るのが一番だと思ったのでそこを聞いてみた。
    • どこまでが経費として認められるのかは個別案件になり一概には何とも言えないとのこと。
    • とりあえず、自宅サーバならサーバ購入費用とか電気代の一部とかOK。レンタルサーバとかドメイン代とかも当然OK。
    • 買った商品を紹介してアフィリエイト収入を得ている場合は、レビューの為に買ったとして最大100%経費として相殺出来るかもしれない。
    • レビューの為の購入だとしてもその後私的に利用を続けた場合は全額経費は認められないと思う。個別案件になるので実際にやってみないと分からない。
    • 購入したサービスが食べ物や旅行などレビューした後にモノが残らない場合は100%経費として相殺出来るかもしれない?が実際にやってみないと分からない。
  • あと仮に、今までポイントを含むアフィリエイト収入に税金がかかると知らなくて申告していなかった場合、についても聞いてみた。
    • 基本的に申告する必要があるとのこと。
    • その場合、自分で申告した場合は5%、税務署から指摘された場合は15%の加算税がプラスされるそうだ。加算税は5000円未満切り捨てなのでそれ以下ならゼロになるとのこと。
    • あと加算税とは別に延滞税というのも取られるらしい。年によって違うけど1年以内だと4.5%、1年以上だと14.6%をさらに取られることになる。
    • ニュースとかでよく聞く重加算税というのは『○○万円以上だったら』とかじゃなく『「仮装・隠ぺい」により税金を免れたと認められた場合』に課せられる税で35%とか40%とか、まぁ不正に対する罰金みたいなもんだね。
  • あとこういう相談するだけなら氏名も何も名乗る必要はないんだな、ということも分かった。
  • あと更に、たまたま2回に分けて電話したら違う税理士さんに電話が回ったので同じ話を聞いてみたんだが、税理士さんによって経費の辺りは微妙に違うこと言われたりするので、結局やってみないと分からないという点では一致していた。

聞いたのはこんなところかな。
経費がポイントと言うことが分かったのが収穫だったかな。
後は加算税とか延滞税はやっぱ結構デカイもんだなぁということ。
20万なんてニワカじゃなかなか超えないだろうけど、心構えは大切だよな。

追記

以下は、このエントリ書いた後に調べた追加情報

  • 税金の時効は申告期限から5年なので、その間税務署からの督促状が1通も無く脱税行為もしていなければ時効が成立し本来納めるべき税金も加算税や延滞税も払う必要は無くなる。
  • 副業で赤字が出た場合は確定申告不要…、ではなくちゃんとやれば給与収入から赤自分を引けて源泉徴収で取られすぎた税金が戻ってくる。
  • その他参考URL

*1:2000万円以下の給与取得者じゃない場合は今回は聞いてない

*2:ネットでよく見た話だが税理士さんからも確認がとれた。回答もすぐに帰ってきたので最近はよくある相談なのかもしれない